Archive for August 19, 2013

生きる

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ー16歳の少女が遺したものー

『よっちゃんのクレヨン』は、従兄弟の娘千恵ちゃんが、膠原病という難病と闘いながら病床で書き上げた作品です。そして彼女の死後、貴重な作品は鮮やかな一冊の絵本となって出版されました。 私は『生と死』について、幼児期から子供達に話すことにしています。教室で私は子供達に、何度も何度も繰り返し『よっちゃんのクレヨン』を読みきかせてきました。目をキラキラさせながらお話を聞いている子供たち。子供たちの心の中に、この作品は今も力強く生き続けています。

 

よっちゃんは、不思議なクレヨンを持っています。イチゴ、ブドウ、みかん、・・・よっちゃんのクレヨンは、描いたものが絵の中から飛び出してきます。よっちゃんは、次々と飛び出してきた果物を、遊びにきた動物たちにわけてあげます。そして、ミドリのクレヨンでおいしそうなメロンを描いたとき、くまさんがやってきます。よっちゃんは、くまさんにメロンをあげるのを迷います。でもくまさんがメロンが欲しくて泣くので、可哀想になってあげてしまいます。最後に残ったクレヨンは黒。死と向かい合っていた16歳の千恵ちゃんにとって、黒いクレヨンは死を意味しているようにも思えます。よっちゃんの目から涙がこぼれます。しかし驚いたことに、物語はこの黒いクレヨンから素晴らしい展開をみせます。よっちゃんは最後に残った黒いクレヨンで、大きなお花の種を描きます。よっちゃんが種に水をかけると、黒い種はひまわりの大輪となって花開きます。太陽の花ひまわり! それは、残された時間を力強く生きた千恵ちゃん自身ではないでしょうか。

 

『いろんなことに

つまずいてばかりの私

人間は いつだって

イヤなことから逃げられないの

でも、そのイヤなことに負けたら

そこで そのひとの人生はおしまい

つまずいても ころんでも

たちあがって

一緒に 歩いていこうよ

今しか できないことって

いっぱい あるよ

その輝きを 失わないように……』 (小林千恵)

サボテン

 

サボテン

君は覚えているだろうか。19年前の春、南房パラダイスの土産物屋で掌サイズの小さなサボテンを買ったこと。今そのサボテンは、バカでかい鉢に溢れんばかりに咲いています。22歳の君に負けないくらいに元気よく。

泥だんご

泥だんご
 泥だんごを作るのが大好きだった次男。毎日幼稚園で泥だんごを作っては、ポケットに入れて持って帰っていました。『毎日こんなにお団子を持って帰ってきたら、幼稚園の土が減っちゃうよ!返しに行こうね。』そう言って泥だんごをいっぱい車に積み込んで、幼稚園に返しにいきました。

卒園式、『もう、今日が最後だから、一個だけ泥だんごを持って帰ってもいい?』『それじゃぁ 一個だけね。』 次男は最後のお団子を作り、嬉しそうにポケットにしまいました。

あれから10年、その泥だんごは今もここに…

幼い日の出来事

ある日、父と裏山へ出かけました。泥濘った斜面や足場の悪いところにくると、父はいつも先に登り、上から私に手を差し伸べるのでした。ある日父が差し伸べた手につかまると、二人いっしょに泥の斜面を下まで転げ落ちていきました。

絶対的なものでも、100%頼ってはいけないことを学んだ瞬間でした。