雲の向こうは、青空 

September 13th, 2015

「先生、お久しぶりです」母と子の突然の訪問。懐かしい! それは、私にとって何か特別なプレゼントの様でした。「アニャモ」自分の事をそう呼んでいた。可愛いかったなぁ。抱きしめようと近づいた時、右目から放つ水晶のような光… どこか悲しい…「何があったの?アニャモ」そう思ったとき「癌で目を取りました。義眼です。」とママの言葉…「小さいけれど、手術の前に説明しました。「目とバイバイになるのよ」って。それでも泣く事もなく手術室に入って行きました」と彼女は話してくれました。「そうだったんですね… でも、生きてて良かった!! 」私の知らないところで難病と闘っていたアニャモ。こんなに小さいのに… そう思うと涙が溢れた。 時として、人は人生で押し潰されそうな重荷を背負わされることがある。「どうして?!」と叫びたくなる。そんな時、こう受けとめてもらえるでしょうか?「私は人生で大きな意味を与えられた」と。「神様は、私たちに決して背負えない重荷を背負わせることはない」と。 あなたの上を覆う厚くどんよりとした雲の向こうには、無限の青空が広がっている…今はまだ見えないけれど…  

天国へと続く幸せの糸

September 13th, 2015

幼い頃から、父は私に美しい文学を幼児の言葉に翻訳して話してくれました。中でも父が繰り返し話してくれたのが、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』です。多忙な父が、私と拘る時間を積極的に作ってくれた事を、私は心から感謝しています。勿論この原文はとても文体が美しいので、私は自分の息子には、原文も繰り返し読み聞かせました。 父は蜘蛛の糸の話を終えると 『自分の幸せだけを考えていると、いつか天国へと続く幸せの糸が手元で切れてしまうんだ… 』と幼い私に言っていました。 これと同じような意味の事を、ダライ・ラマが幸福論の中で言っています。『人の幸せのために生きる事が、自分の幸せを掴む事だ』と。 あなたは、子供に何を望んでいますか? どんな職業であっても『堅実に生き、そして幸せであって欲しい…』と… だから、幼児期から人に気遣う子供に育てたいですね。天国へと続く幸せの糸が手元で切れてしまわないように…  

原点にもどって 

September 4th, 2015

海岸に打ち上げられた小さな男の子の写真が、Facebookを飛び交った。その姿は眠るように安らかでした。アラブの青年のプロフィール写真が次々とこの小さな男の子の写真に…  私は泣きながらコメントを書き続けました。May Allah protect Syrian children!  毎日の育児で悩んでいる日本のお母さん、この写真を見て自分の子供が今日も生きている事を感謝してほしい。「今日も、その笑顔をありがとう! お母さんは、あなたがいるから幸せ!」って。 嘗て私が見ていた子供に、タッちゃんと言う言葉の無い子がいました。タッちゃんのパパとママは、3歳を過ぎても我が子に言葉が無い事を、とても悲しんでいました。そんなある日、タッちゃんは、白血病にかかってしまったのです。その日から、タッちゃんのパパとママはタッちゃんが「生きていてくれればそれでいい」と願うようになりました。一年が過ぎ、パパとママの願いは叶い、タッちゃんは難病を克服する事が出来ました。すると、驚いた事にタッちゃんに言葉が出て来たのです。「どうして、この子は喋らないんだろう?」と思っていた時には言葉は出なかった… しかし「今日も生きていてくれてありがとう」と感謝するようになったとき、その気持ちが言葉を引きだしてくれたのです。 だから、育児でうまくいかない事があったら、原点にもどって子供の健やかな成長に感謝してほしい。そして言ってみてください「今日も、その笑顔をありがとう」って。