私の息子が幼児のころ『自然と遊ぼう』という番組がありました。息子は大変楽しみにこの番組を見ていました。しかし、注意しなければいけないことは『テレビで見る事と実際に見る事は、全く別の種類の学習だ』ということです。テレビやビデオでの学習は、経験したことにはなりません。またテレビの困ったところはどんどん先に答えを言ってしまうことです。例えばアメンボが画面に映ると、まだ子供が疑問を持つ前に『どうしてアメンボは浮くんだろう?』とテレビが言ってしまいます。『確かにそうだな? どうしてだろう?』と子供が考えている間にテレビが先に答えを言ってしまいます。大事な事は『自分から疑問を持ち』『自分の頭で考えて、答えを出す』ことです。そして、もう一つ今の子供が経験できなくなったことは、遊びの中での『サイエンス・ディスカッション』です。『みんなで疑問を出し合い』『みんなで色んな答えを出し』『何が正解か吟味する』といった作業です。 日本では、大学に入る事が最終目標になりがちですが、本当の勉強は大学に入ってからです。私が学生のころからそうでしたが、一流高校からやって来た人よりも、聞いた事もない高校からやって来た人の方が、大学に入ってからの伸びがいいのです。なぜそんなことになるのでしょうか? それは、ひたすら幼児期からエリートコースを突っ走ってきた学生は『自分から疑問を持ち、自分の頭で答えを出す経験』を積んでいないからです。 外に出て、五感を使い、子供たちに経験させましょう。ものを見るのは目だけではありません。時には心の目で物事が見れる、そんな子供に育てたいですね。

~いじめと自殺の問題を紐解く(自分が生まれて来た意味を考える)~ 『自殺』は福祉国家に多い事をご存知でしょうか? あるとき、ダライ・ラマに『いじめ』と『登校拒否』で何度も自殺を考えてきた女の子が相談しました「私はどうしたらいいのでしょう?」ダライ・ラマは彼女を抱きしめて言いました「視線を遠くに向けなさい。人類とか平和とか。そこから大切な事が見えて来るでしょう。」その一言で彼女はハッと気づき涙を流します。そしてダライ・ラマに誓います。「ありがとうございます。私は、明日からそのように生きて行きます。」と。ダライ・ラマは自殺の岐路に立たされている現代の日本の青年たちに次のような提案をしています。「是非海外へ出て世界中の貧しい地域でボランティアをしてほしい。日本の青年は、多くの知識を持っている。その知識と知恵を生かせば『あなたがたにはできることが沢山ある』」と。ダライ・ラマがいつも説いていることですが、『人の幸せの為に生きることは、実は自分自信の幸せ掴むこと』なのです。 5月16日、千葉大留学生たちから最も尊敬されているサイード・アクター博士(国籍:パキスタン。NPO法人日本アジアハラール協会理事長。東京大学大学院生命科学研究科生物及環境工学専科卒業)を訪ねました。パキスタン人はインダス文明という基盤をもつ優秀な国民ですが、現在のパキスタンにはとてつもない貧富の差があります。アクター博士はパキスタンで厳しい生活を強いられている子供たちの支援のために、NPOで上げた利益を母国パキスタンに送っています。現在クラックスではヒューマン・コンタクトの取り組みを実践し、同時に千葉市花見川区の瑞穂小学校と花園中学校の二校でも話を進めています。ここを起点に千葉市の全ての小中学校にヒューマン・コンタクトの活動を広げて行けたらと思っています。そしてこの輪を日本全国に広げていけてら幸せです。先日アクター博士にこの活動を千葉大の留学生たちと一緒にやってくださらないかお願いしたところ、彼らと一緒にボランティアでやってくださることになりました。私はこの活動を通して、 『視線を遠くに向けなさい。人類とか平和とか。そこから大切な事が見えて来る』 というダライ・ラマの言葉を胸に秘め、子供たちに世界に目を向けてほしいです。そこで『人のために何ができるか』を考えてほしい。子供たちが『視線を遠くに向ける』ことが、現在日本で問題になっている『いじめや自殺』の問題の解決の糸口になると私は考えています。そして無数の命に対して何ができるかを考えたとき、私は子供たちが『自分が生まれて来た意味』に気づくと信じています。自分たちは、『いじめ』や『自殺』のために生まれて来たのではないと…   講演をするアクター博士。  

  今日は、母国がインドネシアのアリザちゃんがボランティアに来てくれました。絵本などを読んでもらい、子供たちは楽しいひと時を過ごしました。 インドネシアは南アジア南部に広がる豊かな国です。そして意外と知られていないのが世界一のイスラム国家だということです。『イスラム教』というとタリバンや自爆テロをイメージしがちですが、インドネシア人は実におおらかです。『世界一怒らない人たち』とテレビで紹介されたこともあります。彼らは幼児期から、つまらない事で腹をたてないように躾けられているそうです。理由は腹をたてる事は争いごとにつながるから。つまり、『つまらない事でいちいち腹を立てずに許してやれ』これは『目には目を、歯には歯を!』のイメージと正反対の教育が、世界一のイスラム国家インドネシアでなされていることになります。また、女性たちがかぶっているスカーフ(匕ジャブ)は、男性が女性を押さえつけるために無理矢理かぶせているものではありません。彼女たちは、自分たちの意志でかぶっています。気品とも言えるでしょう。私が実際彼女たちに接して感じたことは、女性たちは外見や容姿ではなく内面を大切にします。だから、インドネシアの女性はよく学び、自分の考えをしっかり持っています。 さて、私が子供の頃には、道で外国人とすれ違うことはまずありませんでした。しかし最近では、実に多くの国の人たちが日本に暮らしていることに気づきます。『外国人や難民が幕張に大勢やって来ると犯罪が増え、治安が悪くなる』という千葉市民のネットでの書き込みを見て私は悲しく思います。一度も会って話をした事も無い人たちに対して、どうしてそんな失礼な事を言うのでしょう? また、日本は豊かな国です。難民について言うなら、一人でも多くの難民を受け入れるべきではないでしょうか。芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を思い起こしてください。自分だけが幸せになろうとする人は、いつか手元で『天国へと続く幸せの糸』が切れてしまうことでしょう。昨日パレスチナの青年と話をしました。家族や親戚は元気かと聞くと、姪が銃で撃たれたとのことでした。ウイグルでは、46回の核実験と虐殺が行われて来ました。このままではチベットとウイグルの人たちは絶滅してしまいます。先日、3人のウイグルの青年に会い胸が熱くなりました。一人でも多く日本に来て生き伸びてほしいという思いで一杯です。 『私たちは、人種・国籍・宗教に拘らず、人間として同じ価値を持っています。地球上の70億人全員が幸せになる権利があるのです。』 最後に、今月8日(木曜日)、障害者の未来を考える『明日の種』の理事長・組田香織さん(http://www.ashitane.jp/about.html)と千葉市花見川区の瑞穂小学校校長・川田文和先生と三者で話をしました。『グローバル社会を生きる子供たち』について。そして『ヒューマン・コンタクトの重要性』について。日本は少子化で若者の数が減っています。だからこれからの日本は、海外からの若者の力を借りなければ年寄りを支えきれません。もし海外に労働力を求めるならば、まず彼らの文化を理解するべきでしょう。私は子供たちに、色んな国の人たちと幼児期からふれあい、様々な国から来た人たちの文化や歴史、宗教や価値観を学んでほしいと思っています。自分の目で確かめてほい。そして、テレビや本、ネットから学べない多くのことを『ヒューマン・コンタクト』を通して学んでほしいです。